おはつ【お初】
1 浄瑠璃「加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)」における、中老尾上(おのえ)の召使いの名。自害した主人の仇(あだ)を討つ。 2 浄瑠璃「曽根崎心中」の女主人公の名。→お初徳兵衛
お‐はつ【御初】
1 初めてであることを丁寧にいう語。「—にお目にかかります」 2 初めての物。新品。また、初物。「君の服は—だね」「—を供える」
おはつ‐てんじん【お初天神】
⇒曽根崎天神
おはつ‐とくべえ【お初徳兵衛】
大坂内本町の平野屋の手代徳兵衛と北の新地の遊女天満屋のお初。また、元禄16年(1703)に起こった二人の情死事件を題材にした浄瑠璃・歌舞伎などの通称。近松門左衛門作「曽根崎心中」が有名。