おもい‐こ・む【思い込む】
[動マ五(四)] 1 深く心に思う。固く心に決める。「—・んだら命がけ」 2 そうだと独り決めして信じてしまう。「成功すると—・んでいる」
おもい‐こ・む【思ひ籠む】
[動マ下二]思うことを心中に隠す。外に表さないで、心中に深く思う。「恋しきも—・めつつあるものを人に知らるる涙何なり」〈後撰・恋三〉
おもい‐ご【思ひ子】
かわいく思う子。いとしご。「父母の—にて」〈宇津保・俊蔭〉
おもい‐さだ・める【思い定める】
[動マ下一][文]おもひさだ・む[マ下二]心にしっかりと決める。固く決心する。「一生の伴侶と—・めた人」
おもい‐さま・す【思ひ醒ます】
[動サ四]気持ちを静める。迷いを捨て平常の心を取り戻す。「強ひてこのことを—・さむと思ふ方にて」〈源・若菜下〉
おもい‐ざし【思ひ差し】
この人と思う人に杯を差すこと。相手を指定して酒をつぐこと。また、その杯。「熊井や片岡に—せん」〈義経記・七〉
おもい‐しお・る【思ひ萎る】
[動ラ下二]気がめいる。しょげる。「むげに—・れて心細かりければ」〈源・帚木〉
おもい‐しずま・る【思ひ鎮まる】
[動ラ四] 1 心が落ち着く。気持ちがしずまる。「そのほど過ぎなば、世にあるべきと—・りて」〈浜松・四〉 2 もの静かに落ち着いている。冷静である。「あまりうるはしき御有様のとけがたく恥づかしげ...
おもい‐しず・む【思ひ沈む】
[動マ四]物思いに気持ちが沈む。気がふさぐ。「女はさらにもいはず—・みたり」〈源・明石〉
おもい‐しず・む【思ひ鎮む】
[動マ下二]心を落ち着かせる。「めづらしく御目おどろくことのなき程、—・め給ふなめり」〈源・澪標〉