おん‐いり【御入り】
来ることの意の尊敬語。ご入来。おいで。お越し。「これに曽我十郎殿の—のよし」〈曽我・六〉
おん‐いり‐あ・る【御入りある】
[連語]「おいりある」の改まった形。多く謡曲で用い、連声(れんじょう)で「おんにある」とも発音される。「さてさておん労はりはなにと—・るぞ」〈謡・熊野〉
おん‐いり‐そうろ・う【御入り候ふ】
[連語] 1 「ある」「居る」「行く」「来る」の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。「照日の前と申す御方…御里に—・ふ」〈謡・花筐〉 2 「ある」の丁寧語。あります。ございます。「申し上げたき儀...
おん‐いん【音韻】
1 音と響き。ねいろ。 2 漢字の音と韻。声母(漢字音の子音)と韻母(漢字音の頭子音を除いた後の部分)。 3 言語学で、音韻論的な考察を経て、具体的な音声から抽象された言語音。
おんいん‐がく【音韻学】
1 中国語の漢字音に関する学問。 2 広く言語音を研究する学問。
おんいん‐こうたい【音韻交替】
語の中のある音が、文法的な機能や派生的な意味の違いに応じて他の音と交替する現象。例えば、「脚」の意の英語foot(単数形)とfeet(複数形)の母音部にみられる交替など。
おんいん‐へんか【音韻変化】
ある言語のある音が、歴史上の一時期に他の音へ変化すること。例えば、日本語のハ行の頭子音が[Φ]から[h]になった類。
おんいん‐ろん【音韻論】
《phonology》言語学の一部門。言語の音(アクセントなどをも含む)を記述し、その歴史的変化の過程、そこにみられる原則を研究する学問。また、ある言語の言語音を音素という単位に抽象して、その構...
おん‐うた【御歌】
神仏や皇族・貴人などの作る歌。→御製(ぎょせい)
おん‐うち【御内】
手紙の脇付(わきづけ)の一。相手の妻、または家族全体にあてる場合に用いる。