たまぼこ‐の【玉鉾の】
[枕]「道」「里」にかかる。語義・かかり方未詳。「—道行き暮らし」〈万・七九〉 「—里人皆に我(あ)れ恋ひめやも」〈万・二五九八〉
たまも‐なす【玉藻なす】
[枕]藻が漂いなびく意から、「浮かぶ」「寄る」「なびく」にかかる。「もののふの八十宇治川に—浮かべ流せれ」〈万・五〇〉 「波のむたか寄りかく寄る—寄り寝(ね)し妹(いも)を」〈万・一三一〉 「—...
ちょう‐しんちせんかい【超信地旋回】
ブルドーザーや戦車などキャタピラーを装着した車両が、左右のキャタピラーを互いに逆回転させて行う旋回。車両を移動させずに方向が変えられるので狭い場所での旋回に向くが、キャタピラーや路面の舗装などに...
ちょう‐とう【鳥痘】
鳥類がかかるウイルス性の伝染病。鶏痘をはじめ、ポックスウイルス科アビポックスウイルス属のDNAウイルスによって引き起こされる痘瘡(とうそう)の総称で、羽毛がない皮膚や粘膜にできものが現れる。鳥ポ...
たま‐かぎる【玉かぎる】
[枕]玉がほのかに輝く意から、「夕」「日」「ほのか」「はろか」「ただ一目」などに、また「磐垣淵(いはかきふち)」にもかかる。「—夕さり来(く)れば」〈万・四五〉 「—ほのかに見えて別れなばもとな...
つの‐さわう
[枕]語頭に「石(いは)」をもつ語にかかる。「—石見(いはみ)の海の」〈万・一三五〉
つのくに‐の【津の国の】
[枕]摂津(せっつ)の国にある地名と同音の「なには」「泣かず」「来(こ)や」「長らへ」「見つ」などにかかる。「いにしへのながらの橋も—なには朽ちせずなほ残りけり」〈新千載・雑下〉
つの‐ごま【角胡麻】
ツノゴマ科の一年草。高さ約90センチ。全体が柔らかい毛で覆われ、葉は円状心臓形。夏、白色か紫色で黄色い斑点のある花を総状につける。果実は角状に曲がった突起が服にひっかかるところから「たびびとなか...
つつじ‐ばな【躑躅花】
[枕]ツツジの花の色が美しい意から、「にほふ」にかかる。「—にほへる君がにほ鳥のなづさひ来むと」〈万・四四三〉
爪(つめ)を掛(か)・ける
興味をもつ。ちょっかいを出す。また、女性に戯れかかる。「古典芸能に—・ける」