かき‐ばし【掻き箸】
嫌い箸の一。食器に口をつけ、箸で食物をかきよせて口に入れること。
かき‐ひげ【書き髭/描き髭】
1 仮面にじかにかいたひげ。→植え髭 2 付けひげをせず油墨などでひげをかくこと。また、そのひげ。
かき‐ひたし【柿浸し】
柿を切り刻んで酒に浸したもの。一説に、干し柿をすり下ろして水や酒に浸しておいたもの。「—の汁をものの葉につけて参らすれど」〈栄花・後悔の大将〉
かき‐びん【掻き鬢】
江戸初期における武家の若者の髪の結い方の一。耳の上から前髪の際までの髪を一緒にかきあげて高く束ねたもの。
かき‐ふ・す【掻き伏す/掻き臥す】
[動サ四]伏す。うつぶす。横になる。また、うつむいて姿勢を低くする。「心安く思ひて、—・して逃ぐるを」〈今昔・二三・一五〉 [動サ下二]抱いて寝かす。「けはひにくからねば、—・せて、風のすく...
かき‐ぶね【牡蠣船】
1 カキを採取する船。 2 川岸に船をつなぎ、カキ料理を食べさせる屋形船。江戸時代に広島産のカキを積んでゆき大坂で供したのに始まり、道頓堀のものが有名。《季 冬》「—の薄暗くなり船過ぐる/虚子」
かき‐ぶり【書(き)振り】
文章や文字を書くようす。また、書いたものの感じ。「堂々とした—」
かき‐べ【部曲/民部】
律令制以前における豪族の私有民。それぞれ職業を持ち、蘇我部・大伴部のように主家の名を上に付けてよばれた。大化の改新後は廃止され、特に天武朝後は公民となった。かき。かきのたみ。→部(べ) →部民(...
かき‐ほ【垣穂】
垣根。垣。「山がつの—荒るともをりをりにあはれはかけよ撫子(なでしこ)の露」〈源・帚木〉
かき‐ほん【書(き)本】
1 筆で書いた本。写本。 2 語り役者が、独特の大文字で節付けを書いた浄瑠璃正本(しょうほん)。 3 講談などで語られるものを読み物として出版したもの。