おましま・す
[動サ四]《「おおまします」の音変化か》「ある」「居る」の尊敬語。おいであそばす。おわします。「仁和(にんな)のみかど、みこに—・しける時に」〈古今・春上・詞書〉
おもい‐あえ◦ず【思ひ敢へず】
[連語] 1 思い切れない。「たまの緒の短き心—◦ず」〈古今・雑体〉 2 考えつかない。思い及ばない。「思ひなるやうもありしかど、ただ今、かく—◦ず」〈源・総角〉
おも【面】
1 顔。顔つき。容貌(ようぼう)。「いと美(うる)はしき君が—」〈上田敏訳・海潮音・春の貢〉 2 表面。「川の—」 3 おもかげ。「佐野山に打つや斧音(をのと)の遠かども寝もとか児ろが—に見えつ...
おもい‐うらぶ・る【思ひうらぶる】
[動ラ下二]心がしおれるほど悲しくつらく思う。「下恋(したごひ)に—・れ門(かど)に立ち」〈万・三九七八〉
おしず‐れいざ【お静礼三】
歌舞伎狂言。本名題「契情曽我廓亀鑑(けいせいそがくるわかがみ)」。世話物。9幕。河竹黙阿弥作。慶応3年(1867)江戸市村座初演。手代の礼三郎と門付(かどづけ)の女太夫お静との悲恋を題材としたもの。
お‐もの【御物】
1 (「御膳」とも書く) ㋐天皇や貴人の食物、また食事。「(中宮ノ)—の折は必ず向かひさぶらふに」〈枕・九〉 ㋑食べる人を敬って、その食物をいう語。「—も断ちて十日ばかり籠もりありしかど」〈読・...
おもと‐びと【御許人】
貴人のそば近くに仕える人。侍従。侍女。女房。「帝(みかど)の御母后(ははきさき)の—」〈平中・一〉
おぼほ・る【溺ほる】
[動ラ下二] 1 水中に沈む。転じて、おぼれる。「俊蔭は、激しき浪風に—・れ、知らぬ国に放たれしかど」〈源・絵合〉 2 涙にむせぶ。「涙に—・れて」〈浜松・一〉
おし‐すす・める【推(し)進める】
[動マ下一][文]おしすす・む[マ下二]物事をはかどらせる。発展させていく。推進する。「計画を—・める」「この考え方を—・めると」
おり・いる【下り居る】
[動ワ上一] 1 下りたままでいる。下りてそこにいる。「住吉の浜を行くに、いとおもしろければ、(馬カラ)—・ゐつつ行く」〈伊勢・六八〉 2 下りて座る。下りてとどまる。「その沢のほとりの木の蔭に...