かみ‐こ【紙子/紙衣】
1 紙子紙(かみこがみ)で作った衣服。律宗の僧が用いはじめ、のち一般に使用。軽くて保温性にすぐれ、胴着や袖なし羽織を作ることが多い。近世以降、安価なところから貧しい人々の間で用いられた。かみぎぬ...
かみ‐こうすい【紙香水】
香水を紙に染み込ませたもの。携帯用。
かみこうち【上高地】
長野県中西部、梓川(あずさがわ)上流の地域。松本市北西部にある。標高1500メートル。中部山岳国立公園の中心で、穂高岳・槍ヶ岳などへの登山基地。 [補説]もと、「上河内」「神河内」と書いた。
かみ‐こうぶり【紙冠】
「かみかぶり」に同じ。「法師、陰陽師ありて、—をして祓をす」〈今昔・一九・三〉
かみこ‐がみ【紙子紙】
紙子を仕立てるのに使う紙。厚手の和紙に柿渋を引き、日に乾かしてよくもみやわらげ、夜露にさらして臭みを抜いたもの。
紙子(かみこ)着(き)て川(かわ)へ嵌(は)ま・る
無謀なことをして、自ら破滅を招くことのたとえ。
紙子(かみこ)四十八枚(しじゅうはちまい)
《紙子が48枚の紙で仕立てられることから》貧しさをいう言葉。「身上は—ばらばらとなって」〈浮・織留・四〉
かみこ‐ずきん【紙子頭巾】
紙子紙で作った防寒用の頭巾。浪人などがかぶった。
かみこ‐ぞめ【紙子染(め)】
紙子紙を染めること。また、その染めたもの。
かみ‐こな・す【噛み熟す】
[動サ五(四)] 1 かみ砕いて消化する。咀嚼(そしゃく)する。 2 自分の身につくように、十分に理解する。「教えられたことをよく—・している」