亀(かめ)の甲(こう)より年(とし)の劫(こう)
《「劫」はきわめて長い時間。「甲」と「劫」と音が通じるところからいう》長年の経験が貴重であるということ。亀の甲より年の功。
かめのこ‐しばり【亀の子縛り】
ひし形の目のように斜め十文字に縛ること。
かめのこ‐せんべい【亀の子煎餅】
小麦粉・砂糖・卵を材料に、亀の甲羅の形に焼いたせんべい。
かめのこ‐たわし【亀の子束子】
《形が亀に似るところから》シュロの繊維などを短く切りそろえ、楕円形に束ねたたわし。商標名。
かめのこ‐はむし【亀の子金花虫/亀の子葉虫】
ハムシ科の昆虫。体長7ミリくらい。体は平たく亀の甲の形をし、黄褐色で背面に黒斑がある。アカザ・テンサイなどの葉を食べる。
かめのこ‐ばんてん【亀の子半纏】
江戸時代、子供が着た綿入れの半纏。両袖がなく亀の甲に似る。
かめのせ【亀ノ瀬】
大阪府と奈良県との境の、大和川が生駒・金剛山地を横切る所にある峡谷。古くは亀ノ瀬越えとよばれた交通の難所。
かめ‐の‐て【亀の手/石蜐】
ミョウガガイ科の甲殻類。海岸の岩の割れ目などに群生。全長4センチくらい。頭状部は大小の爪状をした石灰質の殻板からなり、柄部は円筒形で肉質。満潮時に殻板の間から蔓脚(つるあし)を伸ばし、餌を集める。
亀(かめ)の年(とし)を鶴(つる)が羨(うらや)む
千年の寿命をもつという鶴が、寿命万年の亀をうらやましがる。欲に限りのないことのたとえ。
かめ‐の‐ふた【甕の蓋】
茶道具の建水の一。平たい形で、灰器や水指の蓋にも使う。もと南蛮物(なんばんもの)で、瓶(かめ)の蓋に用いたもの。