かわら【瓦】
1 粘土を一定の形に作り、瓦窯で焼いたもの。主に屋根を葺(ふ)く材料とするが、床敷きにも用いられる。屋根瓦には本瓦葺き用と桟瓦葺き用とがあり、形状や使用場所によって平瓦・丸瓦・鬼瓦・桟瓦・軒瓦な...
かわら【航/𦨞】
和船の船首から船尾に通す長く厚い板材。
かわら【河原/川原/磧】
《「かわはら」の音変化》 1 川の流れに沿う平地で、ふだんは水の流れていない、石や砂の多い所。 2 京都の鴨川の河原。特に、四条河原。
かわら
[副]堅い物の触れ合う音を表す語。「その衣の中の甲(よろひ)にかかりて、—と鳴りき」〈記・中〉
かわら‐いたべい【瓦板塀】
下部を平たい瓦で張り、上部を板張りとした塀。
かわら◦う【変はらふ】
[連語]《動詞「か(変)わる」の未然形+反復継続の助動詞「ふ」。上代語》変わっていく。「朝の笑み夕(ゆふへ)—◦ひ」〈万・四一六〇〉
かわ‐らか
[形動ナリ]さわやかで、さっぱりしているさま。「ほめつる装束、げにいと—にて」〈源・宿木〉 [補説]歴史的仮名遣いは、一説に「かはらか」。
かわら‐がま【瓦窯】
瓦を焼くかまど。土を半球形に盛り上げて中空にし、開口部を設けたもの。かわらや。
かわら‐がよい【河原通ひ】
江戸時代、京都四条河原の芝居町・茶屋町へ芝居見物と称して若衆買いに通うこと。「毎日の—に」〈浮・胸算用・三〉
かわら‐ぎょう【瓦経】
経典を後世に伝えるために、両面に経文を彫りつけて焼いた瓦。埋経(まいきょう)に用いる。平安中期、末法思想の高まりによって作られるようになったといわれる。経瓦(きょうがわら)。がぎょう。