はつ‐あきない【初商い】
新年になって初めての商売。初売り。《季 新年》
えど‐あきない【江戸商ひ】
上方の商人が江戸に支店などを出して商売すること。江戸の人々を相手にする商売。「天下泰平、国土万人—を心がけ、その道々の棚出して」〈浮・胸算用・五〉
たな‐あきない【店商い/棚商い】
店を構えて商売すること。店売り。みせあきない。「—に掛けはかたくせぬ事なれども」〈浮・一代女・四〉
はすのは‐あきない【蓮の葉商ひ】
短期間だけ売れる季節季節の品物を商うこと。際物(きわもの)商売。はすはあきない。「桃や柿や梨(あり)の子(み)、これぞ—」〈浮・二十不孝・五〉
たび‐あきない【旅商い】
[名](スル)旅をしながら商品を売り歩くこと。また、その人。行商。
やみ‐あきない【闇商い】
法を犯して行われる商売。闇取引の商い。
きゃしゃ‐あきない【花車商ひ】
趣味的な道具や装飾品などの、ぜいたく品を扱う商売。また、その店。「鮫(さめ)(=刀ノ柄(つか)ノ装飾)・書物・香具・絹布、かやうの—は」〈浮・永代蔵・六〉
よ‐あきない【夜商い】
夜、あきないをすること。また、その商売。夜の営業。
のこぎり‐あきない【鋸商ひ】
《鋸が、押すと引くとの両方で切るところから》どっちに転んでも利益を得るように商売すること。駆け引きをたくみにして利益を得ること。また、その商人。「さす手引く手に油断なく、—にして」〈浮・永代蔵・四〉
たてり‐あきない【立てり商ひ】
米市で手元に米の現物がなく、思惑だけで売買すること。空米(くうまい)相場。「北浜の米市は…一刻の間に、五万貫目の—もあることなり」〈浮・永代蔵・一〉