く‐がつ【九月】
一年の9番目の月。長月。色取り月。菊月。《季 秋》「黒揚羽—の樹間透きとほり/竜太」
くがつ‐いつか【九月五日】
江戸時代、半季奉公人の秋の出替わりの期日。9月の出替わり。「恋慕の道思ひ切りて—までの事を思ひしに」〈浮・一代女・五〉
くがつ‐がや【九月蚊帳】
秋になってもまだつっている蚊帳。《季 秋》
くがつ‐じん【九月尽】
陰暦9月の末日。秋の終わる日。現在では陽暦の9月末日をいい、秋の深まるころをさす。《季 秋》「—はるかに能登(のと)の岬かな/暁台」
くがつ‐せっく【九月節句】
重陽(ちょうよう)の節句。
くがつのそら【九月の空】
高橋三千綱の小説。剣道を通じ成長する高校生の姿を描く。昭和53年(1978)発表。同年、第79回芥川賞受賞。