じ【箇】
[接尾]《古くは「ち」か》助数詞。数詞に添えて、ものを数えるときに用いる。→ち(箇)「ななそ—、やそ—は海にあるものなりけり」〈土佐〉
しい‐て【強いて】
[副]《動詞「し(強)いる」の連用形に接続助詞「て」が付いてできた語》 1 困難・抵抗・反対などを押し切って物事を行うさま。あえて。むりに。むりやり。「いやがる子に—やれとは言えない」 2 むし...
くさり【腐り】
[名] 1 腐ること。また、腐ったもの。「—が早い」 2 気がめいること。嫌けがさすこと。「退屈過ぎて気の—、一日に一年(ひとつ)ずつ齢取るようなり」〈紅葉・不言不語〉 [接頭]名詞に付いて...
すみ‐び【炭火】
木炭でおこした火。「—焼き」《季 冬》「或夜半の—かすかにくづれけり/竜之介」
すり‐つ・く【摺り付く】
[動カ下二]衣服などに、染め草をこすりつけて色をつける。「かきつはた衣(きぬ)に—・けますらをの着襲(きそ)ひ狩する月は来にけり」〈万・三九二一〉
すみ‐は・つ【住み果つ】
[動タ下二] 1 いつまでも住む。最後まで住む。「その昔(かみ)世を背きなましかば、今は深き山に—・てて」〈源・蜻蛉〉 2 夫婦関係を固く通す。「かく世に—・て給ふにつけても、おろかならず思ひ聞...
すわ‐の‐うみ【諏訪の湖】
諏訪湖の古称。[歌枕]「—の氷の上のかよひぢは神の渡りてとくるなりけり」〈堀河百首〉
すまい‐びと【相撲人】
すもうとり。「陸奥国に真髪の成村と云ふ老いの—ありけり」〈今昔・二三・二一〉
する‐する
[副] 1 滑るようになめらかに動くさま。また、ある動作が、静かに滞りなく進行するさま。「—(と)音もなく障子が開く」「ランナーが—(と)塁を離れる」「舟が—(と)岸を離れる」 2 草木が勢いよ...
すわ‐やか
[形動ナリ]背丈が高く、すらりとしているさま。そびやか。「誰とは知らず、年卅許(ばかり)にて長(たけ)—にて、少し赤鬚(ひげ)なるありけり」〈今昔・二九・三〉