ふし‐だ・つ【節立つ】
[動タ四]茎が伸びて節があらわれる。また、ふしくれだつ。「けふみれば—・つほどになりにけりあけば門田の早苗とりてむ」〈丹後守為忠百首〉
ふくかぜ‐の【吹く風の】
[枕] 1 吹く風が目に見えない意から、「目に見ぬ」にかかる。「世の中はかくこそありけれ—めに見ぬ人も恋しかりけり」〈古今・恋一〉 2 風の音の意から、「音」「音に聞く」にかかる。「たまかづら今...
ふる‐かんだちべ【古上達部】
古参の上達部。「左京の大夫なりける—ありけり」〈宇治拾遺・二〉
ひなた‐みず【日向水】
1 ひなたにあって少し温かくなった水。《季 夏》「—ひろごる雲をうつしけり/万太郎」 2 なまぬるい水。
ひ‐の‐こし【火の輿】
灯火を内にともした輿。葬儀の行列に用いたもの。「香の輿、—など、皆あるわざのなりけり」〈栄花・月の宴〉
ひとり‐だち【独り立ち】
[名](スル) 1 他の助けを借りずに自分ひとりの力で立つこと。「乳児が—するようになる」 2 他の助力なしに、自分の力だけで仕事や生活をしていくこと。独立。「修業を終えて—する」 3 ひとりず...
ひ‐ぶん【非分】
[名・形動ナリ] 1 分不相応なこと。また、そのさま。過分。「この大納言—の大将を祈り申されければにや」〈平家・一〉 2 道理にはずれたこと。また、そのさま。非理。「嫉妬の故に…—に命をなん失ひ...
ひとよ‐ざけ【一夜酒】
《一夜のうちに熟成するところから》甘酒。いちやざけ。《季 夏》「御仏に昼そなへけり—/蕪村」
ひ‐の‐こと【火の事】
火災。火事。「宵うちすぎてののしる、—なりけり」〈かげろふ・下〉
ひや‐ざけ【冷(や)酒】
燗(かん)をしない酒。また、冷やした酒。ひや。《季 夏》「—やつくねんとして酔ひにけり/友二」