ちょう・ける
[動カ下一]ふざける。戯れる。「ませよ、ませよと指ざして—・けかかるを」〈浄・手習鑑〉 [補説]歴史的仮名遣いは未詳。「ちゃうける」また「てうける」とも。
よせ‐か・ける【寄(せ)掛ける】
[動カ下一][文]よせか・く[カ下二] 1 そばへ寄せて立てかける。もたせかける。「はしごを壁に—・ける」 2 攻め寄せる。押し寄せる。「—・けて打つ白波の音高く」〈謡・夜討曽我〉
うけ‐たまわ・る【承る】
[動ラ五(四)]《上位者から命令などを「受け」「いただく」の意の「受け賜る」から》 1 「受ける」の謙譲語。謹んで受ける。お受けする。「大役を—・る」 2 「聞く」の謙譲語。謹んで聞く。拝聴する...
いい‐つ・ける【言(い)付ける】
[動カ下一][文]いひつ・く[カ下二] 1 命令する。「用事を—・ける」 2 告げ口する。「先生に—・けてやる」 3 言い慣れている。いつも言って慣れている。「—・けない言葉を使う」 4 言って...
そ‐む・ける【背ける】
[動カ下一][文]そむ・く[カ下二]《「背(そ)向ける」の意》 1 後ろやわきの方へ向かせる。視線や顔をそらす。「気まずさに顔を—・ける」「目を—・ける」 2 心を離す。離反する。「督(かみ)は...
い‐しょう【衣装/衣裳】
1 《上半身につける「衣(きぬ)」と下半身につける「裳(も)」の意から》着物。衣服。「馬子にも—」 2 儀式や祭りの場での、多く定式化された衣服。また、芸能で出演者のつける衣服。舞楽・能では、特...
ゆい‐つ・ける【結(い)付ける】
[動カ下一][文]ゆひつ・く[カ下二] 1 結びつける。縛りつける。「髪にリボンを—・ける」 2 髪などを結うことに慣れる。ゆいなれる。「—・けている髪形」
よ・く【避く】
[動カ四]「よける」に同じ。「秋風にさそはれわたる雁がねはもの思ふ人の宿を—・かなむ」〈後撰・秋下〉 [動カ上二]「よける」に同じ。「玉川の人をも—・きず鳴く蛙このゆふかげはをしくやはあらぬ...
おさえ‐つ・ける【押(さ)え付ける/抑え付ける】
[動カ下一][文]おさへつ・く[カ下二] 1 しっかり押さえて、相手が自由に動けないようにする。「首ねっこを—・ける」 2 圧力を加えて相手の動きを封ずる。「少数意見を—・ける」 3 心の動揺な...
せ・む【迫む/逼む】
[動マ下二] 1 近づき寄る。おし迫る。「無常の来たることは水火の—・むるよりも速やかに」〈徒然・五九〉 2 きつく締めつける。ぴったりと身につける。「御襪(したうづ)のいたう—・めさせ給ひける...