げんろく‐ぎん【元禄銀】
元禄8年(1695)に江戸幕府が改鋳した銀貨。元禄丁銀・元禄豆板銀の総称。「元」の字の極印があるので元字銀ともいう。
げんろく‐げた【元禄下駄】
楕円形で、ばら緒をすげた男物の日和(ひより)下駄。通人が用いた。
げんろく‐こそで【元禄小袖】
元禄時代を中心に流行した、絞りと刺繍(ししゅう)で模様を表した丸袖の小袖。また、それを模して明治末期に流行したもの。花見小袖。
げんろく‐じしん【元禄地震】
元禄16年(1703)11月23日、関東地方南部を襲った大地震。江戸・小田原の被害が大きく、倒壊家屋2万余戸、死者五千余人を数えた。
げんろく‐じだい【元禄時代】
江戸中期、5代将軍徳川綱吉の時代。文治政治が展開し、町人の勢力が台頭して社会は活気を呈し、上方を中心に独特の文化が生まれた。
げんろく‐そで【元禄袖】
着物の袖型の名称。元禄小袖の丸袖を取り入れ、袖丈が短くてたもとの丸みの大きい袖。また、その袖のついた、女物の普段着や子供用の着物など。
げんろく‐だい【元禄鯛】
チョウチョウウオ科の海水魚。全長約15センチ。体は左右に平たく、ほぼ円形で吻(ふん)が突き出る。体側に幅広い褐色の横帯が2本あり、背びれの後部に大きな黒点がある。南日本から熱帯にかけて岩礁・珊瑚...
げんろくちゅうしんぐら【元禄忠臣蔵】
真山青果の戯曲。10編。昭和9〜16年(1934〜1941)発表。赤穂義士を題材にした連作史劇。→忠臣蔵
げんろくはなみおどり【元禄花見踊】
歌舞伎舞踊。長唄。本名題「元禄風花見踊」。竹柴瓢助(たけしばひょうすけ)作詞、3世杵屋正次郎(きねやしょうじろう)作曲。明治11年(1878)東京新富座初演。元禄時代の上野の山の花見を題材に、遊...
げんろく‐ぶんがく【元禄文学】
元禄年間を中心として、主に上方で発達した町人文学。小説・俳諧・演劇などの分野で多様に展開し、近世文学の一頂点を示した。→上方文学