じゅく‐ろ【熟路】
歩き慣れて、ようすをよく知っている道。「敵は爰彼所(ここかしこ)の—に依って防ぎけるゆゑ」〈読・唐錦・四〉
ほい‐とう【陪堂】
《「ほいどう」とも。「ほい(陪)」は唐音》 1 禅宗で、僧堂の外で食事のもてなし(陪食(ばいしょく))を受けること。また、その食べ物。 2 禅宗で、僧の飯米をつかさどること。また、その僧や飯米。...
ひら‐まく【平幕】
1 相撲で、幕内力士のうち、横綱と三役を除いた者。前頭(まえがしら)。 2 平張りの幕。「ここかしこに—うたせられ」〈狂言記・二千石〉
てん‐なが【点長】
[形動ナリ]達筆めかして、文字の点や画を長く引いて書くさま。「手を書きたるにも…ここかしこの—に走り書き」〈源・帚木〉
ところ‐どころ【所所/処処】
1 あちらこちら。あちこち。「—に支店をつくる」「—誤りのある文章」 2 「人々」の敬称。かたがた。「ここかしこにうち忍びて通ひ給ふ—は」〈源・葵〉
せち‐りょう【節料】
節の行事に用いる飲食物。また、そのための費用。「晦日(つごもり)にもなりぬれば、ここかしこに—いと多く奉る」〈宇津保・蔵開下〉
しょ‐しょ【所所/処処】
あちらこちら。ここかしこ。「—に人が立っている」
すい‐せん【水仙】
ヒガンバナ科の多年草。早春に、鱗茎(りんけい)から1本の花茎を出し、白や黄色で中央に副花冠をもつ花を横向きにつける。葉は根生し、平たい線形。耐寒性で栽培に適し、観賞用とする。らっぱ・口紅・房咲き...
うち‐どの【打ち殿/擣ち殿】
装束に仕立てる平絹や綾を砧(きぬた)で打ってつや出しするための建物。「ここかしこの—より参らせたる擣(う)ち物ども」〈源・玉鬘〉