なら◦ぬ
[連語]《「ぬ」は打消しの助動詞》「ならない」に同じ。「ならん」の形でも用いる。「私語を交わしては—◦ぬ」「どうにかせねば—◦ぬ」
なら‐ぬ
[連語]《「ぬ」は打消しの助動詞「ず」の連体形》…でない。「一方(ひとかた)—ご指導」「ただ—事態」
成(な)らぬ中(うち)が楽(たの)しみ
物事は、成就してしまえばそれほどのことはなく、結果がどうなるだろうと考えているうちが楽しみなのである。待つうちが花。
成(な)らぬ堪忍(かんにん)するが堪忍(かんにん)
がまんできないことをこらえるのが、本当の忍耐というものである。
なら‐の‐おがわ【楢の小川】
京都市北区上賀茂の御手洗(みたらし)川の異称。[歌枕]「風そよぐ—の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける」〈新勅撰・夏〉
なら‐の‐だいぶつ【奈良の大仏】
奈良東大寺大仏殿の本尊。毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)の金銅座像で、像高14.87メートル。聖武天皇の発願により天平勝宝元年(749)創建、同4年開眼供養。二度の戦火などで改鋳が重ねられ、台座蓮弁...
なら‐の‐はがしわ【楢の葉柏】
楢の木の葉。「見るままに—紅葉して佐保のわたりの山ぞしぐるる」〈続古今・秋下〉
なら‐の‐はもり【楢の葉守】
楢の木に宿り樹木を守る神。「青丹(あをに)よし—の神心」〈謡・金札〉
なら‐の‐ふること【奈良の古言】
《万葉集の成立時についての、清和天皇の問いに、文屋有季が「神無月時雨降りおけるならの葉の名におふ宮の古言ぞこれ」と答えたという古今集の歌から》万葉集の異称。
なら‐の‐みやこ【奈良京/寧楽京】
平城京のこと。