ごばん‐だて【五番立て】
能の正式な上演形式で、脇能(神能)・修羅能・鬘(かずら)能・雑能(物狂い能など)・切能(きりのう)(鬼畜能)の順に五番の能およびそれに見合う狂言を上演すること。現在はほとんど行われない。
ごばんちょうゆうぎりろう【五番町夕霧楼】
水上勉の長編小説。昭和37年(1962)発表。昭和25年(1950)に発生した金閣寺放火事件を題材とする。京都の遊郭に売られた女性と幼馴染みの修行僧の悲恋を叙情的に描いた物語。多数の映像化作品がある。
ごばん‐にんぎょう【碁盤人形】
碁盤の上に小型の操り人形をのせて舞わせる座敷芸。また、その人形。
ごばん‐の‐め【碁盤の目】
1 碁盤上の、縦横に引かれた各19本の線の交差したところ。361ある。 2 (比喩的に)縦横の線が平行に規則正しく引かれているように見えること。また、そのさま。「—のように区切られた通り」
ごばん‐のり【碁盤乗り】
1 サーカスなどで、象やライオンなどが4足をそろえて碁盤の上に乗る芸。 2 馬術で、馬に乗ったまま馬を碁盤の上に4足をそろえて立たせる技。
ごばんめのサリー【五番目のサリー】
《原題The Fifth Sally》キースの長編小説。1980年発表。多重人格の女性サリー=ポーターの心の軌跡を描く。
ごばんめ‐もの【五番目物】
正式な五番立ての演能のさいに最後に置かれる曲。鬼畜・天狗(てんぐ)・神体などをシテとするものが多い。切能物(きりのうもの)。
ごばん‐わり【碁盤割(り)】
市街または紙面などを、碁盤の目のように縦横に直角に交わる線で規則正しく区画すること。