ささめ【私語】
《「さざめ」とも》「ささめごと」の略。「一生閨(ねや)に—せん事も絶えにしよと思へば」〈浮・近代艶隠者〉
ささめ【莎草】
スゲやチガヤのようなしなやかな草。編んで蓑(みの)やむしろを作った。「綾ひねる—の小蓑衣(きぬ)に着む涙の雨も凌(しの)ぎがてらに」〈山家集・下〉
ささ‐めき【私語】
ささめくこと。ひそひそ話。ささやき。また、男女のむつごと。「貴妃の—、再び唐帝の思ひにかへる」〈海道記〉
ささめき‐ごと【私語】
「ささめごと」に同じ。「うちうちにのたまはする御—どもの、おのづから広ごりて」〈源・若菜上〉
ささ‐め・く
[動カ五(四)] 1 ひそひそと話す。ささやく。「かの人々笑はせよと—・き給ふをも知らで」〈落窪・二〉 2 さやさやとかすかに音を立てる。「竹のありける所にて風の吹くに、いみじう—・きければ」〈...
ささめごと
室町時代の連歌論書。2巻。心敬著。寛正4年(1463)成立。連歌の歴史・作り方・作法などを問答体で記述。
ささめ‐ごと【私語】
《「さざめごと」とも》ひそひそ話。ないしょ話。特に、男女間の恋の語らいをいう。ささめきごと。 [補説]書名別項。→ささめごと
ささめ‐どおり【笹目通り】
東京都練馬区南田中から板橋区三園までの道路の呼び名。途中、埼玉県和光市に入り県境に沿って走る。
ささめ‐ゆき【細雪】
こまかい雪。また、まばらに降る雪。《季 冬》 [補説]書名別項。→細雪
ささめゆき【細雪】
谷崎潤一郎の長編小説。昭和18〜23年(1943〜1948)発表。大阪船場の旧家の美貌の四人姉妹を主人公に、それぞれの生活と運命とを絵巻物風に描く。