さしてもな・い
それほどのことでもない。大したことでもない。「—・いことを、そのやうに厚う礼を言はれては」〈伎・青砥稿〉
差(さ)し手(て)を返(かえ)・す
「腕(かいな)を返す」に同じ。
さし‐で【差(し)出】
1 突き出ていること。また、そのもの。 2 「差し出口」の略。「言はれぬ—か知らねども」〈浄・会稽山〉 3 「差し出者」の略。〈日葡〉
さしで‐がまし・い【差(し)出がましい】
[形][文]さしでがま・し[シク]必要以上に、他人のことに関与しようとする。出過ぎた感じである。「—・いことを言うようですが」 [派生]さしでがましさ[名]
さしで‐ぐち【差(し)出口】
でしゃばってよけいな口出しをすること。また、その言葉。「—をたたく」
さしで‐の‐いそ【差し出の磯】
海や湖の中に突き出ている磯。所在未詳。[歌枕]「しほの山—にすむ千鳥君が御世(みよ)をば八千代とぞ鳴く」〈古今・賀〉
さしで‐もの【差し出者】
でしゃばった言動をする人。「大の—で、口をきけば手もとがお留守になります」〈滑・浮世風呂・三〉
さし・でる【差(し)出る】
[動ダ下一] 1 身の程をわきまえずに出過ぎた行動をする。でしゃばる。「—・でたことをする」 2 前へ出る。突き出る。「塀の上に—・でた枝を切る」
さしでん【左氏伝】
「春秋左氏伝」の略。
さし‐とお・す【刺(し)通す】
[動サ五(四)]先のとがったもので反対側まで穴をあける。また、その穴にひもなどを通す。「針を—・す」「束ねた原稿にひもを—・してとじる」