霞(かすみ)に千鳥(ちどり)
霞は春のもの、千鳥は冬のものということで、ふさわしくないこと、または、実際にはないことのたとえ。
風(かぜ)薫(かお)・る
初夏、風が若葉の上を渡ってさわやかに吹く。「—・る五月」《季 夏》「—・る羽織は襟(えり)もつくろはず/芭蕉」
語(かた)るに足(た)・る
語るだけの値うちがある。また、語る相手としてふさわしい。「人生を—・る友人」
かっこ‐い・い【かっこ好い】
[形]《「かっこ」は「かっこう(格好)」の音変化》見栄えがしたり、態度・行動がさわやかだったりして心ひかれる、という気持ちで使う語。すばらしい。「彼の髪形は—・い」「—・い生き方」⇔かっこ悪い。
かとり【香取】
千葉県北東部にある市。早場米の産地で、酒・醤油の醸造が盛ん。香取神宮がある。利根川沿いの地域は水郷筑波国定公園に指定。中心地区の佐原(さわら)は利根川の河港として発達し、伊能忠敬の旧宅がある。平...
かなざわ‐ぶんこ【金沢文庫】
鎌倉中期、北条実時(ほうじょうさねとき)が武蔵国六浦庄金沢郷(横浜市金沢区)の称名寺境内に設立した文庫。和漢の貴重図書を収蔵し、「足利(あしかが)学校」と並んで中世教育史上の重要な存在。昭和5年...
かに【蟹】
1 十脚目短尾下目の甲殻類の総称。体は頭胸部にあたる甲と、一対のはさみ脚および四対の歩脚からなる。腹部は甲の腹側に折れ曲がって密着し、雌のほうが幅広い。海水・淡水・陸のいずれにも分布し、食用とす...
かにつり‐ぐさ【蟹釣草】
イネ科の多年草。草原や道端に生える。高さ約60センチ。葉は線形。初夏、円錐状に花をつける。子供がこの茎でサワガニを釣って遊ぶところからいう。
蟹(かに)は甲羅(こうら)に似(に)せて穴(あな)を掘(ほ)る
《カニは自分の大きさに合わせて穴を掘るところから》人はその身分や力量にふさわしい言動をしたり、望みを持ったりするということのたとえ。
から‐すみ【鱲子】
ボラの卵巣を塩漬けにし、塩抜きして圧搾・乾燥した食品。形が唐墨(からすみ)に似る。サワラ・タラからも作る。《季 秋》「—に盞(さかづき)なむる酒量かな/圭岳」