いっ‐か【一過】
[名](スル) 1 さっと通り過ぎること。「台風—」「浮雲—して」〈独歩・夫婦〉 2 ざっと目を通すこと。「主人は黙読—の後」〈漱石・吾輩は猫である〉
さしも‐に【然しもに】
[連語]あれほどに。あんなに。「—広い浦も彼らの群で雑沓(ざっとう)し」〈中勘助・鶴の話〉
あら‐あら【粗粗】
[副]《形容詞「あら(粗)し」の語幹を重ねた形》詳細、またていねいではなく、大ざっぱに行うさま。だいたい。ざっと。「事情は—申し述べた通りです」
あら‐けずり【粗削り/荒削り】
[名・形動](スル) 1 木などをざっと削ること。また、そのもの。「—した材木」 2 物事の質や内面などが洗練されていないこと。仕事の出来上がりなどが大まかなこと。また、そのさま。「—の新人選手...
あら‐かた【粗方】
[名] 1 全部とまではいかなくても、ほぼそれに近い部分。大部分。「クラスの—が進学希望だ」 2 (副詞的に用いて) ㋐大部分。およそ。「仕事は—かたづいた」 ㋑だいたいの数量をいうときに用い...
あら‐づくり【粗造り】
念入りにでなく、ざっとつくること。仕上げ前の段階として、大まかにつくること。また、そのもの。「—の小屋」
あら‐ぼり【粗彫(り)/荒彫(り)】
[名](スル)彫刻で、ざっと粗く彫ること。また、その彫ったもの。
あら‐ぬり【粗塗(り)/荒塗(り)】
壁などを、最初にざっと塗ること。下塗り。
ざあっ‐と
[副] 1 雨がいきなり強く降り出したり、水などが激しく流れ落ちたりするさま。「夕立が—やってきた」「水を—かぶる」「豆が—こぼれる」 2 物事をおおまかにひととおり行うさま。ざっと。「とりあえ...
ざっしき‐かんとう【雑色官稲】
奈良・平安時代、官舎修理料・公奴婢食料・救急料などにあてるため、諸郡の正倉に分置されていた官稲。雑稲(ざっとう)。