しか・む【顰む】
[動マ四]顔や額などにしわが寄る。「—・みたる顔付を見るに及びては」〈鴎外訳・即興詩人〉 [動マ下二]「しかめる」の文語形。
しかめっ‐つら【顰めっ面】
まゆのあたりにしわを寄せた、機嫌の悪そうな顔。しかめつら。
しかめ‐つら【顰め面】
《「しかめづら」とも》「顰(しか)めっ面」に同じ。
しか・める【顰める】
[動マ下一][文]しか・む[マ下二]痛みや不快のために、まゆのあたりにしわを寄せる。「顔を—・める」
しか‐も【然も/而も】
《副詞「しか」+係助詞「も」から》 [接] 1 前述の事柄を受けて、さらに別の事柄を加えるときに用いる。その上。「あの方は私の恩師で、—命の恩人だ」 2 前述の事柄を受けて、それに反する帰結を...
しから‐し・める【然らしめる】
[動マ下一][文]しからし・む[マ下二]そのような結果にさせる。そうさせる。「政治の堕落は、国民の—・めるところだ」
しから‐ず‐ば【然らずば】
[接]《古くは「しからずは」》そうでなければ。しからずんば。「『われに自由を与えよ。—死を与えよ』」〈蘆花・思出の記〉
しから‐ずん‐ば【然らずんば】
[接]「しからずば」の音変化。「生か、—死か」
しから‐ば【然らば】
[接]そうであるならば。それならば。「計画は失敗か。—次なる方策を考えよう」 [感]さようなら。さらば。「『や、—』『はい、さやうなら』」〈滑・浮世風呂・四〉
しかり【𠮟り/呵り】
1 口に出してとがめること。「社長のお—を受ける」 2 江戸時代、庶民に科した最も軽い刑罰。白州(しらす)に呼び出してその罪をしかるだけにとどめたもの。軽重2種あり、重いものを屹度(きっと)𠮟り...