琴(こと)の緒(お)絶(た)・ゆ
《中国の春秋時代、琴の名人伯牙(はくが)が、友人の鍾子期(しょうしき)が死んだとき、もはや自分の琴を理解する者がいないと言って琴の緒を絶ち、生涯琴を弾かなかったという「呂氏春秋」本味の故事から》...
事(こと)よろ・し
《「よろし」は、まあまあよい程度をいう》 1 たいしたことはない。差し支えがない。「—・しき時こそ腰折れかかりたる事も思ひつづけけれ」〈更級〉 2 かなりよい。相応である。「この殿の亭の前を—・...
こどねり‐わらわ【小舎人童】
近衛(このえ)中将・少将が召し使った少年。また、公家・武家に仕えて雑用をつとめた少年。「—ちひさくて髪いとうるはしきが」〈枕・五四〉
こどものゆうぎ【子供の遊戯】
《原題、(オランダ)Kinderspelen》ブリューゲルの絵画。板に油彩。縦118センチ、横161センチ。広場と思しき場所で、子供たちがさまざまな遊びをしている様子を描く。ウィーン美術史美術館所蔵。
このえ‐づかさ【近衛府】
1 「このえふ」に同じ。「—にてこの君の出で給へるに」〈枕・一二〉 2 近衛府の官人。「—、いとつきづきしき姿して、御輿(みこし)のことども行ふ」〈紫式部日記〉
このえ‐の‐つかさ【近衛府】
「このえふ」に同じ。「—いとつきづきしき姿して、ことども行ふ」〈栄花・初花〉
この‐ごろ【此の頃】
《上代では「このころ」》 1 少し前の時から現在にかけての期間。ちかごろ。最近。「—の若い者」「—よく物忘れする」 →最近[用法] 2 ちかいうち。近日。「今—の程に参らせむ」〈源・野分〉 3 ...
このまし・い【好ましい】
[形][文]このま・し[シク]《動詞「この(好)む」の形容詞化》 1 感覚的に好きである。感じがいい。このもしい。「—・い女性」「—・い香り」 2 そうあってほしい。また、そうあるべきである。の...
こばやし【小林】
姓氏の一。 [補説]「小林」姓の人物小林亜星(こばやしあせい)小林一三(こばやしいちぞう)小林一茶(こばやしいっさ)小林久三(こばやしきゅうぞう)小林清親(こばやしきよちか)小林桂樹(こばやしけ...
こびと‐めつけ【小人目付】
江戸幕府の職名。目付に属し、諸変事の立ち会い、牢屋敷(ろうやしき)の見回り、目付の遠国出張の随従などに当たった。