しで‐こぶし【幣辛夷/四手拳】
モクレン科の落葉小高木。葉は長楕円形で、春、葉の開く前に紅がかった白色の大形の花をつける。中国の原産で、庭木にする。ひめこぶし。《季 春》
しで‐さんず【死出三途】
《死出の山と三途の川の意》冥途への旅に出ること。死ぬこと。「—の御供こそ、何かは逃れ申さん」〈仮・恨の介・下〉
しで‐ざくら【四手桜】
ザイフリボクの別名。
しで‐しゃじん【四手沙参】
キキョウ科の多年草。山地に自生する。高さ0.6〜1メートル。夏から秋、紫色の花を総状に開く。花びらが四手を思わせる。
しで‐の‐たおさ【死出の田長】
《「しず(賤)のたおさ(田長)」の音変化とも、死出の山から飛び来るところからともいう》ホトトギスの別名。しでたおさ。「名のみ立つ—は今朝ぞなく庵あまたとうとまれぬれば」〈伊勢・四三〉
しで‐の‐たび【死出の旅】
死出の山へ行くこと。冥途(めいど)へ行くこと。死ぬこと。
しで‐の‐やま【死出の山】
人が死後に行く冥途(めいど)にあるという険しい山。
しで‐の‐やまじ【死出の山路】
死出の山の険しい山道。「見し世にぞかくも言はましなげきなく—をいかで越ゆらむ」〈宇津保・国譲上〉
しではら‐やき【志手原焼】
兵庫県三田(さんだ)市志手原から産した陶器。三田焼の先駆。宝暦・明和(1751〜1772)のころ、小西金兵衛の創始になり、青磁・染め付け・呉須赤絵・色絵などを焼いたという。
しで‐ひも【四手紐】
包装用の平ひも。