こせ‐つ・く
[動カ五(四)]気持ちにゆとりがなく、こせこせする。「多忙に食い殺されはしまいかと思われる程—・いて居る」〈漱石・吾輩は猫である〉
こけい‐さんしょう【虎渓三笑】
晋の慧遠(えおん)法師は、廬山に隠棲して二度と虎渓の石橋を越えまいと誓ったが、訪ねてきた陶淵明(とうえんめい)・陸修静を送って行きながら話に夢中になって不覚にも石橋を渡ってしまい、三人で大笑いし...
死(し)んで花実(はなみ)が咲(さ)くものか
生きていてこそいい時もあるので、死んでしまえば、万事おしまいである。死んで花実が生(な)るものか。
口(くち)は心(こころ)の門(もん)
心の中で思っていることは、口に出してしまいがちである。本心は思わず言葉にしてしまうものである。
きろくだ【木六駄】
狂言。太郎冠者(たろうかじゃ)が、伯父の家に木と炭を六駄ずつ運ぶ途中で酒を飲み、酔った勢いで木の六駄を茶屋の亭主に与えてしまい、いい気持ちで伯父を訪ねてしかられる。
くりやき【栗焼】
狂言。主人の命令で栗を焼いていた太郎冠者が、みな食べてしまい、苦しまぎれに竈(かまど)の神に進上したといってごまかす。
こ‐がら【子柄】
子供の顔だち・態度。芸妓の容姿などにもいう。「—の好(い)いのを内に置くと、いやおうなしに連れて行ってしまいなさる」〈鴎外・雁〉
興亡(こうぼう)恒(つね)な・し
国や民族などが興り栄えたかと思うと滅びてしまい、長くは続かないことをいう。
しち‐とく【七徳】
1 《「春秋左氏伝」宣公一二年から》抗争・軍事に関する七つの徳。武力行使を禁じ、武器をしまい、大国を保全し、君主の功業を固め、人民の生活を安定させ、大衆を仲良くさせ、経済を繁栄させること。 2 ...
しの‐ぶえ【篠笛】
篠竹を裸身のまま使った横笛。ふつう7指孔で、音域の高低により12の種類がある。長唄囃子(ながうたばやし)・歌舞伎下座音楽・祭囃子・里神楽・獅子舞(ししまい)などに用いる。竹笛。しの。