しゅん‐しゅう【春愁】
春の季節に、なんとなくわびしく気持ちがふさぐこと。春の愁い。《季 春》「—のかぎりを躑躅(つつじ)燃えにけり/秋桜子」
しゅん‐しゅん【蠢蠢】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 虫などがうごめくさま。「—として御玉杓子(おたまじゃくし)の如く動いて居たものは」〈漱石・趣味の遺伝〉 2 おろかで無知なさま。また、そうした人が秩序なく動き...
しゅん‐しゅん
[副]やかんなどの湯が沸き立つ音を表す語。「鉄瓶に—(と)湯が沸いている」
しゅん‐しょ【春初】
春のはじめ。春首。
しゅん‐しょう【春宵】
春の夜。春の宵。《季 春》「—や蕗の一葉がつくる闇/万太郎」
しゅん‐しょう【峻峭】
[形動][文][ナリ] 1 山などが高くけわしいさま。「—な鋭峰」 2 きびしいさま。また、けだかくすぐれているさま。「禅の機鋒は—なもので」〈漱石・吾輩は猫である〉
春宵(しゅんしょう)一刻(いっこく)値(あたい)千金(せんきん)
《蘇軾「春夜」から》花は香り、月はおぼろな春の夜の一時は、まことに趣が深く、千金にも換えがたい。
しゅんしょうじゅうわ【春宵十話】
和歌山出身の数学者、岡潔の随筆集。数学だけでなく、スポーツ・音楽・教育問題など、さまざまな主題を扱う。昭和38年(1963)刊行。同年、毎日出版文化賞受賞。
しゅんしょう‐まきえ【春正蒔絵】
江戸前期の京都の蒔絵師山本春正が創始し、その子孫が受け伝えて制作した蒔絵。精巧優美な作風。
しゅん‐しょく【春色】
1 春の景色。春景。また、春の気配。「—濃い山々」《季 春》 2 なまめかしい姿やようす。「芸者は新橋の精選(よりぬき)と見えて。流石(さすが)に—も見える」〈紅葉・二人女房〉