すえ‐の‐よ【末の世】
1 後の世。後の時代。「—までも語り継がれる」 2 道義や仏法がすたれ、人の心がすさんだ世の中。末世(まっせ)。 3 晩年。「—に内裏を見給ふにも」〈源・賢木〉
すえ‐はず【末弭/末筈】
⇒うらはず(末弭)
すえ‐はふ【据破風】
⇒千鳥破風(ちどりはふ)
すえ‐ば【末葉】
1 草木の先の方にある葉。うらば。 2 子孫。末孫。まつよう。「竹の園生(そのふ)の—まで、人間の種ならぬぞやんごとなき」〈徒然・一〉
すえ‐ばこ【居箱/居筥】
法会のとき、導師の僧のそばに置く、ふたのない長方形の木箱。法具・表白(ひょうびゃく)・経巻や説教の原稿などを入れる。接僧函(せっすかん)。
すえ‐ひと【陶人】
陶工。すえつくり。「—の作れる瓶(かめ)を」〈万・三八八六〉
すえ‐ひろ【末広】
1 しだいに末のほうが広がること。末広がり。「湖面に—の航跡をしるす」「—形」 2 しだいに栄えること。末広がり。「ご当家の—をお祈りします」 3 扇子、また中啓(ちゅうけい)の異称。広がり栄え...
すえ‐ひろがり【末広がり】
1 「末広(すえひろ)1」に同じ。「—の裾野(すその)」「—の八(はち)の字」 2 「末広2」に同じ。「家運が—に開ける」 3 「末広3」に同じ。 [補説]曲名別項。→末広がり
すえひろがり【末広がり】
狂言。末広がりを買いにいかされた太郎冠者がだまされて傘を求めて帰り、怒った主人に囃子(はやし)物を聞かせて機嫌をとる。 歌舞伎舞踊。長唄。本名題「稚美鳥末広(わかみどりすえひろがり)」。3世...
すえひろ‐たけ【末広茸】
スエヒロタケ科のキノコ。枯れ木などに群生し、傘は半月形か扇形で、表面に粗い毛を密生し、灰白色を呈する。