盗人(ぬすびと)の隙(ひま)はあれども守(まも)り手(て)の隙(ひま)はない
盗人はころあいを見て盗みにはいるから余裕があるが、番をするほうは少しも気を緩めるときがない。盗人は防ぎようがないことのたとえ。
盗人(ぬすびと)の昼寝(ひるね)
盗人が夜の稼ぎに備えて昼寝をすること。何をするにも思わくがあることのたとえ。
盗人(ぬすびと)を捕(と)らえて見(み)れば我(わ)が子(こ)なり
事が意外で、どうしてよいかその処置に迷うことのたとえ。また、親しい間柄でも気を許せないたとえにいう。
ぬま【沼】
1 湖より浅い水域。ふつう、水深は5メートル以内で、フサモ・クロモなどの水中植物が繁茂する。 2 俗に、趣味などで、夢中になったり深くとらわれたりする対象。泥沼や底なし沼に入り込んで出られなくな...
塗(ぬ)り箸(ばし)で素麺(そうめん)を食(く)う
《すべって挟みにくいところから》物事がやりにくいことのたとえ。
濡(ぬ)れ紙(がみ)を剝(は)がすよう
1 物事を静かに取り扱うようすのたとえ。 2 病気が日増しに快方に向かうようすのたとえ。
ぬれ‐ぎぬ【濡れ衣】
1 濡れた衣服。身に覚えのない罪をいうたとえ。「その疑いは—だ」 2 根拠のないうわさ。無実の浮き名。ぬれごろも。「憎からぬ人ゆゑは、—をだに着まほしがる類もあなればにや」〈源・紅葉賀〉
濡(ぬ)れぬ先(さき)こそ露(つゆ)をも厭(いと)え
濡れる前は露をさえ厭うが、いったん濡れてしまうと、いくら濡れてもかまわなくなる。一度過ちを犯すと、もっとひどい過ちを平気で犯すようになることのたとえ。
ねうし‐おきうま【寝牛起(き)馬】
[連語]牛は伏すのを、馬は立つのを好むということ。人の好みがさまざまであることのたとえ。
猫(ねこ)に鰹節(かつおぶし)
猫のそばに、その好物の鰹節を置くこと。油断できないこと、危険であることのたとえ。