歯(は)亡(ほろ)び舌(した)存(そん)す
《「説苑」敬慎から》剛強なものは滅びやすく、柔軟なものは残ることのたとえ。
歯(は)の根(ね)も食(く)い合(あ)・う
非常に親しい間柄のたとえ。「両方心底見届け、—・ふねんごろ」〈浄・生玉心中〉
はく‐じつ【白日】
１ 照り輝く太陽。 ２ 真昼。白昼。「—の夢」 ３ 身が潔白であることのたとえ。「青天—の身」 [補説]書名別項。→白日
白刃(はくじん)前(まえ)に交(まじ)われば流矢(りゅうし)を顧(かえり)みず
《「宋書」袁顗伝より》白刃が目の前で交差するような切迫した状況下では、飛んで来る流れ矢をかえりみている余裕などない。大難を前にしては、小難を顧みる余裕のないことのたとえ。
のり‐の‐つえ【法の杖】
１ 頼りとすがる仏法を、杖にたとえた語。「花紫は先に立ち、若紫は—、つくづくものを案ずるに」〈浄・吉野忠信〉 ２ 寺参りや墓参りなどのときに用いる杖。「麦刈りぬ近道来ませ—」〈蕪村句集〉
白鷺(はくろ)は塵土(じんど)の穢(けが)れを禁(きん)ぜず
白鷺は汚れた土の上に立っても汚れることがないので汚れを気に掛けない。潔白なものはどんな境遇に置かれても、その本質は変わらないことのたとえ。
はげ‐ちゃびん【禿げ茶瓶】
はげた頭を茶瓶にたとえていう語。
ばく‐ろう【麦浪】
麦の穂が風になびき揺れるさまを波にたとえた語。麦の穂波。「—菜花のまん中に二階立ての瓦屋の」〈蘆花・思出の記〉
パケット‐つうしん【パケット通信】
《packet communication》データ通信で、データをパケットとよばれるデジタル情報のひとまとまりの単位に分割し、送受信すること。パケットには送信先の情報や誤り訂正のための符号、デー...
伯楽(はくらく)一(ひと)たび冀北(きほく)の野(の)を過(す)ぎて馬群(ばぐん)遂(つい)に空(むな)し
《韓愈「送温処士赴河陽軍序」から》伯楽がひとたび良馬の産地である冀州の北部を通ると、良馬は1頭も残らなくなる。名君賢相が上にいると民間の賢人はみな朝廷に用いられることのたとえ。
