たなか‐しんや【田中慎弥】
[1972〜 ]小説家。山口の生まれ。平成17年(2005)「冷たい水の羊」で新潮新人賞を受賞し作家デビュー。「共喰い」で芥川賞受賞。他に「図書準備室」「蛹(さなぎ)」など。
たなかだて‐あいきつ【田中館愛橘】
[1856〜1952]物理学者。岩手の生まれ。東大教授。明治24年(1891)の濃尾地震を機に震災予防調査会を設立。緯度観測所、航空研究所の設立やローマ字・メートル法の普及に貢献。昭和19年(1...
たなか‐ちかお【田中千禾夫】
[1905〜1995]劇作家・演出家。長崎の生まれ。芸術院会員。「おふくろ」で注目され、文学座創立に参加。戦後、俳優座に入る。「教育」で読売文学賞、「マリアの首」で岸田演劇賞。他の作品に「雲の涯...
たなか‐とつげん【田中訥言】
[1767〜1823]江戸後期の画家。尾張の人。京都に出て土佐派を学んだが、のち大和絵の古典を研究し、復古大和絵派の祖となった。
たなか‐は【田中派】
自由民主党にあった派閥の一。七日会・木曜クラブなどの昭和47年(1972)から同62年(1987)における通称。同47年に田中角栄らが佐藤派の大多数を率いて独立。田中は直後に首相に就任し、自派を...
たなか‐ひさしげ【田中久重】
[1799〜1881]幕末・明治初期の技術者。久留米の人。からくり人形を製作してからくり儀右衛門とよばれた。万年時計や日本最初の機関車模型を製作。明治8年(1875)日本最初の民間機械工場を作り...
たなか‐ひでみつ【田中英光】
[1913〜1949]小説家。東京の生まれ。太宰治に師事し、ボート選手としてオリンピックに出場した体験をもとに「オリンポスの果実」を発表。太宰の墓前で自殺。ほかに小説「地下室から」「野狐(やこ)...
たなか‐ふじまろ【田中不二麿】
[1845〜1909]政治家。愛知の生まれ。岩倉使節団に随行して欧米の教育制度を調査。帰国後、文部大輔として学制の改革を企図した教育令を制定。のち司法卿・枢密顧問官・法相などを歴任。
たなかみ【田上】
滋賀県大津市南部の地名。田上川は網代(あじろ)で氷魚(ひお)をとる名所。[歌枕]「—やせぜの早瀬に梁(やな)さして」〈曽丹集〉
たなか‐みちたろう【田中美知太郎】
[1902〜1985]哲学者。新潟の生まれ。京大教授。古代ギリシャ哲学、特にプラトン研究に業績をあげた。文化勲章受章。著「ロゴスとイデア」「プラトン」など。