つゆのあとさき
永井荷風の小説。昭和6年(1931)、「中央公論」誌に発表。銀座のカフェーの女給の享楽的な生活を描く。昭和31年(1956)、中村登監督により映画化されている。
つゆ‐の‐いのち【露の命】
露のように消えやすい命。はかない命。露命(ろめい)。「ありさりて後も逢はむと思へこそ—も継ぎつつ渡れ」〈万・三九三三〉
つゆ‐の‐ごろべえ【露の五郎兵衛】
[1643〜1703]江戸前期の落語家。京都の人。号は雨洛・露休。辻噺(つじばなし)を創始し、洛中各地で興行、軽口頓作(とんさく)で人気を博した。著「露がはなし」「露新軽口ばなし」など。
つゆ‐の‐てんじんしゃ【露天神社】
⇒曽根崎天神
つゆ‐の‐なかやすみ【梅雨の中休み】
梅雨の期間中に、何日か雨の降らない日が続くこと。
つゆ‐の‐はしり【梅雨の走り】
梅雨に入る前の、ぐずついた天気。
つゆ‐の‐ま【露の間】
露がおいてから消えるまでの間。転じて、ちょっとの間。「ぬれてほす山路の菊の—にいつか千歳(ちとせ)を我は経にけむ」〈古今・秋下〉
つゆ‐の‐み【露の身】
露のように消えやすくはかない身。露の命。「ながらへむ年も思はぬ—のさすがに消えむ事をこそ思へ」〈新古今・雑下〉
つゆ‐の‐もどり【梅雨の戻り】
梅雨が明けたあとの、ぐずついた天気。
つゆ‐の‐やど【露の宿】
「露の宿り」に同じ。「袖ぬらすしのの葉草のかり庵に—訪ふ秋の夜の月」〈新千載・秋上〉