なつ‐ふじ【夏藤】
マメ科の蔓性(つるせい)の落葉低木。山林に生え、葉は羽状複葉。夏、白い蝶形の花をつける。土用藤。《季 夏》
な‐で
[連語]《完了の助動詞「ぬ」の未然形+接続助詞「で」》…てしまわないで。…せずに。「濡れたる衣をだに脱ぎかへ—なむ、こちまうで来つる」〈竹取〉
なか‐がわ【那賀川】
徳島県、剣山(つるぎさん)に源を発し、ほぼ東流して阿南(あなん)市の北で紀伊水道に注ぐ川。長さ125キロ。
な‐え
[連語]《「な」は「の」の意の格助詞で、「へ」は「うへ(上)」の音変化とも。上代語》接続助詞的に用いられ、上の事態と同時に他の事態も存在することを表す。…と同時に。…とともに。「雲の上に鳴きつる...
なべ‐づる【鍋鶴】
ツル科の鳥。全長約105センチ。体は灰黒色で頭と首が白く、頭上は皮膚が裸出して赤い。シベリアで繁殖。日本には冬鳥として山口県周南市・鹿児島県出水(いずみ)市に渡来し、特別天然記念物。
とも【鞆】
古く、弓を射放したときの弓返りを防ぐため、左の手首に結びつけて弦(つる)を打ち止めた丸い皮製の道具。弦がこれに触れて音をたて、威容を示したといわれる。 [補説]「鞆」は国字。
とび‐ひ【飛(び)火】
[名](スル) 1 火の粉が飛び散ること。また、その火の粉。 2 火事のとき、火の粉が飛んで離れた場所に燃えうつること。また、燃えうつったその火。「風下に—する」 3 事件の影響などが、無関係と...
ど‐びん【土瓶】
茶を入れたり、湯をわかしたりするのに用いる陶製の器。胴に注ぎ口がつき、肩の両側の耳につるをかけたもの。
とど
[副] 1 戸をたたく音や馬の駆ける足音など、響き渡る音を表す語。「馬の音の—ともすれば松陰に出でてそ見つるけだし君かと」〈万・二六五三〉 2 よたよたよろめくさま。「—走りて倒れにけり」〈盛衰...
ど‐ら【銅鑼】
打楽器の一。青銅などでできた金属製円盤を枠につるし、ばちで打ち鳴らす。仏教の法要、民俗芸能の囃子(はやし)、歌舞伎下座音楽、出帆の合図などに広く用いられる。ゴング。 [補説]書名別項。→銅鑼