て‐のべ【手延べ】
1 機械・道具などを使わず、手で延ばすこと。また、延ばしたもの。「—そうめん」 2 「てのび」に同じ。「すわ、きゃつを—にしてたばかられぬるは」〈平家・四〉
手(て)の施(ほどこ)しようがな・い
処置のしようがない。「ここまで問題がこじれては—・い」
手(て)の舞(ま)い足(あし)の踏(ふ)む所(ところ)を知(し)らず
《「礼記」楽記から》 1 非常に喜んで思わず小躍りするさま。有頂天になるようすにいう。「劇的な逆転勝ちに—喜ぶ」 2 あわてふためくさま。「公卿殿上人、内裏へ馳(は)せ参って—」〈保元・下〉
て‐の‐もの【手の物】
1 手にはいったもの。また、手にしているもの。「名器が—となる」「—を渡す」 2 自分の自由に扱えるもの。得意とするもの。おてのもの。「我が身の上の事は—と」〈咄・御前男・二〉
て‐の‐もの【手の者】
自分の配下の者。手下。「—をさしむける」
手(て)の奴(やっこ)足(あし)の乗(の)り物(もの)
《自分の手を召使いとし、足を乗り物にする意から》何事も他人の力を借りずに自分で行うこと。「一身をわかちて、ふたつの用をなす。—、よくわが心にかなへり」〈方丈記〉
テノライト【tenorite】
⇒黒銅鉱
て‐のり【手乗り】
手のひらに乗ること。特に、人によくなれて、手に乗るようになった小鳥や小動物にいう。「—文鳥」
て‐のろ・い【手鈍い】
[形][文]てのろ・し[ク]物事のやり方がおそい。「お庄は—・い母親に、二時間もかかって、顔や頸(くび)を洗って貰ったり」〈秋声・足迹〉
テノール【(ドイツ)Tenor】
1 男声の最高音域。また、その声域の歌手。テナー。 2 多声部、特に四声部の楽曲で、バスより一つ上の声部。テナー。 3 同一種の楽器で、1に対応する音域をもつもの。テナー。