てんぐす‐びょう【天狗巣病】
枝の一部が膨れ、そこから小枝が群がり出る病害。菌類の寄生によるもので、桜などではこの枝には花がつかない。
てんぐ‐たけ【天狗茸】
テングタケ科のキノコ。有毒。夏から秋、松林などに生える。大形で、高さ約20センチ。傘は褐色で白いいぼが点在し、柄は白色で中ほどに白い膜をもつ。はえとりたけ。《季 秋》「—立けり魔所の這入口(はい...
てんぐ‐たのもし【天狗頼母子】
1 富くじをまねたばくちの一種。曲物(まげもの)に1から15までの木札を入れ、錐(きり)で突き刺して、札を当てるもの。「右の手に錐(きり)を持ちて、—と名づけ、道行く人を詐(たら)し」〈浮・二十...
てんぐ‐タバコ【天狗タバコ】
日本最初の紙巻きタバコの商標名。明治10年(1877)から明治37年(1904)まで東京の岩谷商会が発売、天狗印の商標がついていた。
てんぐ‐だおし【天狗倒し】
深山で、突然すさまじい原因不明の大音響が起こり、行ってみるとなんの形跡もないこと。また、原因不明で、突然すさまじい音がして倒れそうもない大きな建物が倒壊すること。
てんぐ‐ちょう【天狗蝶】
鱗翅(りんし)目テングチョウ科の昆虫。翅(はね)の開張約5センチ、前翅の端はとがり、黒褐色に橙色の模様がある。下唇ひげが長く突出している。幼虫はエノキを食べる。
てんぐ‐つぶて【天狗礫】
山中で、どこからともなく飛んでくるつぶて。
てんぐ‐とう【天狗党】
江戸末期、水戸藩で、藩主徳川斉昭の藩政改革を機に結成された尊王攘夷の急進派。→筑波山事件
てんぐとびきり‐の‐じゅつ【天狗飛び斬りの術】
剣術で、高く飛びあがって相手を斬り倒す術。
てんぐ‐どう【天狗道】
天狗の住む世界。堕落した者が落ちるという魔界。仏教の六道にならっていう語。「—にも三熱の苦悩」〈鏡花・高野聖〉