とこ‐なか【床中】
寝床のなか。寝床の中央。「枕よりあとより恋のせめ来ればせむかた無みぞ—にをる」〈古今・雑体〉
とこ‐なつ【常夏】
1 一年中が夏であること。常に夏のような気候であること。「—の国」 2 セキチクの変種。多くの品種があり、花は濃紅色のほか、白色や絞りなど。名は、春から秋にかけて咲きつづけることに由来。《季...
とこ‐なつか・し【常懐かし】
[形シク]常に心が引かれ、親しみやすい。「なでしこの—・しき色を見ばもとの垣根を人やたづねむ」〈源・常夏〉
とこなつ‐づき【常夏月】
陰暦6月の異称。
とこなつ‐に【常夏に】
[副]夏中ずっと。また、毎年の夏ごとに。「立山(たちやま)に降り置ける雪の—消(け)ずて渡るは神(かむ)ながらとそ」〈万・四〇〇四〉
とこ‐なめ【常滑】
川床の岩などに水苔がついて、いつもなめらかであること。また、その場所。「見れど飽かぬ吉野の川の—の絶ゆる事なくまたかへり見む」〈万・三七〉
とこなめ【常滑】
愛知県、知多半島の西岸にある市。常滑焼で知られる陶磁器の産地。中部国際空港がある。人口5.5万(2010)。
とこなめ‐し【常滑市】
⇒常滑
とこなめ‐やき【常滑焼】
常滑市およびその付近から産する陶磁器。平安後期ごろから自然釉(しぜんゆう)のかかった壺・甕(かめ)などが焼かれ、江戸後期には朱泥(しゅでい)などの焼成とともに茶陶器類を産して活況を呈した。今日で...