との‐さま【殿様】
1 貴人・主君・領主などの敬称。 2 江戸時代、大名・旗本の敬称。 3 生活にめぐまれ、何事にもおうような人。のんびりしていて、世事にうとい人。
とのさま‐がえる【殿様蛙】
アカガエル科のカエル。体長5〜9センチ。背面は緑色ないし褐色で黒色斑紋があり、背の中央を黄色の線が走る。腹面は白または淡黄色。5〜8月に水田や池に寒天質の大きな卵塊を産む。金線蛙(きんせんがえる)。
とのさま‐げい【殿様芸】
貴人や金持ちなど、暇と金にゆとりのある人が、なぐさみにおぼえた芸。だんな芸。
とのさま‐しごと【殿様仕事】
時間も費用も考えに入れず、気ままにする仕事。
とのさま‐しょうばい【殿様商売】
商品知識や客とのかけひきなど、もうけるための努力・工夫に気を使わない商い方を皮肉っていう語。「あんな—じゃ、いずれ倒産するよ」
とのさま‐そだち【殿様育ち】
多くの人にかしずかれて、なんの不自由もなく成長すること。
とのさま‐ばった【殿様蝗虫】
バッタの一種。全長5〜7センチ。色はふつう緑色で、翅(はね)に黒褐色の斑紋が散在。多数発生すると黒褐色に変化し、飛蝗(ひこう)となることがある。乾いた草地にみられ、イネ科植物のほか種々の植物を食...
とのしょう【土庄】
香川県、小豆島(しょうどしま)北西部の地名。中心の土庄は同島観光の玄関口にあたる港町。「二十四の瞳」の像がある。
とのしょう‐ちょう【土庄町】
⇒土庄
との‐たち【殿達】
1 殿方たち。とのばら。「烏帽子(えぼし)親などといふものは—をこそ頼むものなれ」〈虎明狂・比丘貞〉 2 近世、遊女などが客をいう語。「つどひての—の御出でなれば」〈仮・仁勢物語・下〉