取(と)りも敢(あ)えず
取るべきものも取ることができないほど急であるさま。「夕汐ただ満ちに満ち来るさま、—」〈更級〉
とり‐もう・す【取り申す/執り申す】
[動サ四] 1 申し上げる。「何事を—・さむと思ひめぐらすに」〈源・帚木〉 2 取り次いで申し上げる。「入道随分—・ししかども、遂に御承引なくして」〈平家・三〉
とり‐もち【取(り)持(ち)】
1 両者の間に立って仲を取り持つこと。仲立ちをすること。また、その人。「意中の人との—を頼む」 2 人をもてなすこと。接待。「客の—がうまい」
とり‐もち【鳥黐/黐】
さおの先などに塗りつけて小鳥や昆虫などを捕らえるのに用いる粘着力の強い物質。モチノキ・クロガネモチ・ヤマグルマなどの樹皮から作る。もち。
とりもち‐あじろ【鳥持ち網代】
海鳥のアビが小魚を追う習性を利用して、その小魚に集まるタイ・スズキなどを捕る漁場または漁法。《季 春》
とりもちおんな【取り持ち女】
《原題、(オランダ)De koppelaarster》フェルメールの絵画。カンバスに油彩。縦143センチ、横130センチ。娼婦と二人の客、その仲介をする取り持ち女を描いた風俗画。ドレスデン国立美...
とりもち‐の‐き【鳥黐の木】
1 モチノキの別名。 2 ヤマグルマの別名。
とり‐も・つ【取(り)持つ】
[動タ五(四)] 1 両者の間に立って事がうまくいくように世話をする。仲立ちをする。「二人の間を—・つ」 2 相手の気持ちを損ねたり、座がしらけたりしないようにもてなす。「宴席を—・つ」「御機嫌...
とりもどし‐けん【取戻権】
破産法や会社更生法で、破産財団または更生会社に組み入れられた財産を、第三者が財団または更生会社に属さない財産として、取り戻すことができる権利。
とり‐もど・す【取(り)戻す】
[動サ五(四)]一度失ったものや与えたものを再び自分のものとする。取り返す。「陣地を—・す」「往年の元気を—・す」