かな【哉】
[終助]《係助詞「か」の文末用法+終助詞「な」から》体言・活用語の連体形に付いて、感動・詠嘆を表す。…だなあ。「人の心は愚かなるもの—」〈徒然・八〉 「病雁の夜さむに落ちて旅寝—/芭蕉」〈猿蓑〉...
かた‐なし【形無し】
[名・形動] 1 本来の形を損なうこと。跡形のないこと。また、そのさま。「(袴(はかま)ノ)ひだの—になりたるを」〈逍遥・当世書生気質〉 2 面目を失うこと。さんざんなありさまとなること。また、...
カディーシャ‐けいこく【カディーシャ渓谷】
《Ouadi Qadisha》レバノン北部、レバノン山脈の最高峰クルナアルサウダ山の山域にある渓谷。美しい自然景観が広がり、古代にガレー船などの建造に大量に使用されたレバノン杉の数少ない群生地と...
かた‐あかり【片明(か)り】
ほのかなあかり。うすあかり。「伸子は曇硝子の障子をあけて、外を覗(のぞ)いた。—で女の横顔が見えた」〈宮本・伸子〉
か‐は
[連語]《係助詞「か」+係助詞「は」》 1 感動のこもった疑問の意を表す。…か。…のか。…かなあ。「おぼつかな野にも山にも白露の何ごとを—思ひおくらむ」〈新古今・秋下〉 2 反語の意を表す。…だ...
かた【方】
[名] 1 方角。方向。むき。「西の—を望む」 2 物事の方向。決着。始末。 3 時間上の方向。ころ。とき。時節。「来し—を思う」 4 《方角を示すことによって間接的に》人をさす敬った言い方。...
かな‐あんどん【金行灯】
紙を張る部分に、金網を張った行灯。かなあみあんどん。
かみ‐ず・る
[動ラ五(四)]のぼせあがる。上気する。「気は—・ってしまうしなあ、動悸はひどくするし」〈逍遥・当世書生気質〉
かい‐な
[連語] 1 《「かい」「な」は、ともに終助詞》疑いの意を込めて念を押す意を表す。「ここでお雇いなさるの—」〈滑・膝栗毛・七〉 2 《「さうかいな」または「さやうかいな」の略》軽く疑いながら応答...
がら
[副] 1 すっかり。まったく。「駄賃はみんな、うらが呑んでしまって、—おま(=馬)に食わせべいもなあなし」〈滑・膝栗毛・二〉 2 ひょいと。つい。「—誘はれたあからのこんだあよ」〈洒・軽井茶話〉