あたじけ‐な・い
[形][文]あたじけな・し[ク]欲が深い。けちだ。しみったれだ。「暮しは贅沢といえない迄も、—・く切り詰めた無弾力性のものではなかった」〈漱石・こゝろ〉 [派生]あたじけなさ[名]
頭(あたま)が上(あ)がら◦ない
1 引け目を感じて対等な関係に立てない。「借金があるので—◦ない」 2 病気が重くて枕(まくら)から頭を起こせない。
あだ‐な・い
[形][文]あだな・し[ク]《中世・近世語》 1 はかない。「夢まぼろしのうき世—・い命と存ずるによりて」〈狂言六義・魚説法〉 2 「あどない」の音変化。「物腰になまりあって、—・いところがかは...
あっけ‐な・い【呆気ない】
[形][文]あっけな・し[ク]思ったより内容が貧弱または単純で、おもしろみがない。期待外れでもの足りない。「—・い結末」「—・く敗れる」 [派生]あっけなさ[名]
あった‐ぼこしゅもな・い
[形]《近世語》おもしろくもない。ばかばかしい。「やれやれやれ、ありさまたち(=アンタガタ)は—・い」〈浄・丹波与作〉
あて‐おこない【充行/宛行】
所領や俸禄を給与すること。あてがい。
当(あ)て事(こと)も無(な)・い
《予想外だ、の意から》とんでもない。途方もない。「—・い邪推」〈二葉亭・浮雲〉
アテナイ【Athēnai】
⇒アテネ
あとかた‐な・い【跡形無い】
[形][文]あとかたな・し[ク] 1 以前そこにあった事物がすっかりなくなっているさま。跡形もない。「—・く焼失した」 2 わけがわからない。また、根拠がない。「あはれ、これ程—・き事を仰せ候御...
跡形(あとかた)も無(な)・い
1 痕跡が全くない。「—・く消えうせる」 2 根拠がない。根も葉もない。「おかちに入り婿(むこ)取るといふは—・いこと」〈浄・油地獄〉