う・む【倦む】
[動マ五(四)] 1 退屈する。嫌になる。飽きる。「—・むことなく励む」 2 疲れる。くたびれる。「宵張りすれば明日は身体が—・んで働かるるものではない」〈露伴・いさなとり〉
有無(うむ)を言(い)わせず
相手の承知・不承知にかかわりなく。無理やり。「—引きずり出す」
う・める【埋める】
[動マ下一][文]う・む[マ下二] 1 ある部分・範囲を物でふさぐ。 ㋐くぼんでいるところに物を詰めて、くぼみをなくす。「城の堀を—・める」 ㋑穴などに物を入れ、上に何かをかぶせて見えなくする。...
うもれ‐ぎ【埋(も)れ木】
1 地層中に埋まった樹木が長年の間に炭化して化石のようになったもの。亜炭の一種で、木目が残っており、質は緻密(ちみつ)。仙台地方に多く産し、細工物の材料。 2 世間から見捨てられて顧みられない人...
うも・れる【埋もれる】
[動ラ下一][文]うも・る[ラ下二]《平安時代以降「むもる」と表記されることが多い》 1 砂や土などに覆われて見えなくなる。埋没する。うずもれる。「雪に—・れた家」 2 才能・真価・業績などが、...
烏有(うゆう)に帰(き)・す
すっかりなくなる。特に、火災で焼けることにいう。「戦災で貴重な資料が—・した」
うら【心】
《「裏」と同語源で、表に見えないものの意から》 1 こころ。思い。内心。→心(うら)もなし 2 形容詞・動詞に付いて、心の中で、心の底からの意を表し、さらにその意が弱まって、何ということなく、何...
うら‐がえ・る【裏返る】
[動ラ五(四)] 1 裏が返って表になる。ひっくり返る。「葉が—・る」「声が—・る」 2 味方が敵となる。裏切る。心変わりする。「—・って寝首を掻(か)く」 3 相いれなくなる。逆になる。「想頭...
うら‐がなし・い【心悲しい】
[形][文]うらがな・し[シク] 1 なんとなく悲しい。もの悲しい。「—・い晩秋の景色」 2 心の中で、いとしく感じられる。「むらさきは根もかも終ふる人の児の—・しけを寝を終へなくに」〈万・三五...
うら‐さびし・い【心寂しい/心淋しい】
[形][文]うらさび・し[シク]なんとなく寂しい。もの寂しい。こころ寂しい。「—・い冬木立」 [派生]うらさびしげ[形動]うらさびしさ[名]