なげき【嘆き/歎き】
《「長息(ながいき)」の音変化》 1 深く悲しむこと。悲しみにひたること。「—に沈む」「—のあまり病に伏す」 2 ある物事に対して、悲しみ憤ること。「物価高にあえぐ国民の—」 3 思い通りになら...
なげき‐あか・す【嘆き明かす】
[動サ五(四)]嘆いて夜を明かす。嘆きながら月日を送る。「死を悼み—・す」
なげき‐あま・る【嘆き余る】
[動ラ四]嘆いても嘆ききれない。嘆きの思いがあふれて外に表れる。「—・り知らせそめつる言の葉も思ふばかりは言はれざりけり」〈千載・恋一〉
なげき‐かなし・む【嘆き悲しむ】
[動マ五(四)]悲しく思い、心が痛む。「友人の死を—・む」
なげき‐くら・す【嘆き暮らす】
[動サ四]一日中嘆いて送る。嘆きながら月日を送る。「—・したる夕暮れ、常よりも面影におぼえ給へ」〈成尋母集・詞書〉
なげき‐じに【嘆き死に】
悲しさに耐えかねて死ぬこと。「十六と申す年、終(つひ)に—に死にけり」〈義経記・二〉
なげ‐キッス【投(げ)キッス】
唇に指を当てて相手にキッスを投げかける動作をすること。「—を送る」
なげき‐の‐いろ【嘆きの色】
嘆き悲しむようす。和歌では多く、「木」に掛けて用いる。「夏山の木のした露の深ければかつぞ—もえにける」〈かげろふ・下〉
なげきのうた【嘆きの歌】
《原題、(ドイツ)Das klagende Lied》マーラーの独唱・合唱と管弦楽のための歌曲。1880年作曲。1893年および1899年に改訂。グリム童話などに基づくとされ、マーラー自身が作詞。
なげき‐の‐かべ【嘆きの壁】
《Wailing Wall》エルサレム旧市街の西側の城壁の一部の呼称。ユダヤ王ヘロデの時代に改築され、紀元70年にローマ軍によって破壊されたエルサレム神殿唯一の遺構。ユダヤ人の聖地とされ、中世以...