念(ねん)もな・い
1 考えがあさはかである。もの足りない。「二度ともなれば—・きことぐせどもをぞ僅かにまねぶめる」〈無名抄〉 2 残念である。無念である。「敵に焼き殺されてありと言はれんずるは、—・き事なり」〈義...
のっつ‐そっつ
[副]《「のりつそりつ」の音変化》からだを伸ばしたり反らしたりするさま。退屈するようすにいう。のつそつ。「もはや八つにもならんと思へどもいまだ来たらず。…ただ—しているをりから」〈洒・まはし枕〉
のど・む【和む】
[動マ下二] 1 気持ちなどを落ち着かせる。やわらげる。静める。「心—・めて、人遣(や)りならぬ闇に惑はむ道の光にもし侍らむ」〈源・柏木〉 2 物事や動作を控えめにする。ゆるめる。「このもののた...
退(の)っ引(ぴ)きなら◦ない
避けることもしりぞくこともできず、動きがとれない。ぬきさしならない。「—◦ない用事で外出する」「—◦ない事態に陥る」
のば・う【延ばふ/伸ばふ】
[動ハ下二]長くする。のばす。「数知らず君が齢(よはひ)を—・へつつなだたる宿の露とならなむ」〈後撰・秋下〉
のこ・る【残る/遺る】
[動ラ五(四)] 1 あとにとどまる。「会社に—・って仕事をかたづける」 2 取り去ったり使ったりしたあとに、なくならないである。「弁当が数人分—・る」「まだ時間は—・っている」 3 消えないで...
のり‐い・れる【乗(り)入れる】
[動ラ下一][文]のりい・る[ラ下二] 1 乗り物を中へ進め入れる。乗り物に乗ったまま中へはいる。「正面玄関まで車を—・れる」 2 バス・鉄道などの路線を延長して、ある地域まで通じるようにする。...
のみ
[副助]種々の語に付く。 1 ある一つの事柄・状態に限定していう意を表す。…だけ。…ばかり。「あとは結果を待つ—である」「日本—ならず全世界の問題だ」「ももづたふ磐余(いはれ)の池に鳴く鴨(かも...
のち‐せ【後瀬】
1 次の瀬。下流の瀬。「鴨川の—静けく後も逢はむ妹には我は今ならずとも」〈万・二四三一〉 2 後日の逢瀬。後会。「—を契りて出で給ふ」〈源・総角〉
の・ける【退ける/除ける】
[動カ下一][文]の・く[カ下二] 1 そこから他の場所へ移したり、行かせたりする。しりぞける。「道に積もった雪を—・ける」「人を—・けて密談する」 2 取りのぞく。除外する。「不良品を—・ける...