ね‐は【根葉】
1 根と葉。また、根も葉も、すべて。「その家来の浪人まで引っ捕へて、—を絶やさうと」〈伎・四谷怪談〉 2 心にわだかまっていて、あとまで残る恨み。「他(ひと)の噂の草履打、それを—にも思はずに」...
ね‐ば・う【根延ふ】
[動ハ四]《「ねはう」とも》根が長くのびる。根が張る。「磯の上に—・ふむろの木見し人をいづらと問はば語り告げむか」〈万・四四八〉
根葉(ねは)にな・る
恨みの種となる。「その時の事が—・って」〈浄・千両幟〉
根葉(ねは)に持(も)・つ
恨む。根に持つ。「平次、千鳥が事を—・ち」〈浄・盛衰記〉
ね‐はば【値幅】
取引で、売り手と買い手の出した値段の差額。また、高値と安値との差額。「—が開く」
ねはば‐せいげん【値幅制限】
株式市場で、株価の極端な上下を避けるために設定した、1日の値上がり額の上限と、値下がり額の下限。適正な価格の維持と投資家の保護を目的とする。前日の終値を基準とし、株価の価格帯により設定価格が異な...
ね‐はり【根張り】
《「ねばり」とも》根が土中に張り広がること。根がはびこること。
ねはり‐あずさ【根張り梓】
根を張った梓。また、それで作った弓。「冬の朝(あした)は刺し柳—を大御手(おほみて)に取らし給ひて」〈万・三三二四〉
ね‐ばれ【寝腫れ】
寝はれること。「—のした顔」
ね‐は・れる【寝腫れる】
[動ラ下一][文]ねは・る[ラ下二]寝たために顔などがはれぼったくなる。「指先でその—・れた眼を擦って」〈近松秋江・疑惑〉