つくり‐さ・す【作り止す】
[動サ四]作りかけのままやめる。「まだ—・したる所なれば、はかばかしきしつらひもせでなむありける」〈源・東屋〉
つくり‐な・す【作り成す/作り為す】
[動サ四]そのような状態につくりあげる。「前栽の草木まで、心のままならず—・せるは」〈徒然・一〇〉
つくり‐まゆ【作り眉】
まゆをそり落として、墨でまゆの形をかくこと。また、そのまゆ。昔、既婚の女性が行ったもの。
つけ‐ざし【付(け)差し】
自分が口をつけたキセルや杯などを、そのまま人に差し出すこと。親愛の気持ちを表すしぐさ。
つけ‐びと【付(け)人】
1 身のまわりの世話をするためにつけておく人。つきそいの人。つきびと。「少々可厭(いや)がっても、是非—は置いて行くと」〈紅葉・多情多恨〉 2 「付家老(つけがろう)」に同じ。
つけ‐まつげ【付け睫】
化粧・仮装などのために使う作りもののまつげ。上下まつげに重ねてつける。
つたえ‐ごと【伝へ言】
言い伝えられていること。伝説。「古事記書紀に記されたる、古の—のままなり」〈玉勝間・二〉
つち‐がえる【土蛙】
アカガエル科のカエル。体長約4〜6センチ。背面は暗褐色で線状やいぼ状の突起があり、腹面は灰色で斑紋が散在。4〜6月ごろ産卵、おたまじゃくしのまま越冬し、翌年成体となる。本州以南に分布。いぼがえる...
つつ‐ぬけ【筒抜け】
《筒の底が抜けていて、入れた物が素通りする意から》 1 物音や話し声が、そのまま他の人に聞こえること。また、秘密の内容などがそっくり他に漏れてしまうこと。「—に耳にはいる」「計画が相手方に—にな...
つつみ‐ぎん【包み銀】
江戸時代、銀座または両替商などで紙で包み、封印した銀貨。金額が表記されており、一般にそのままの状態で授受された。常是(じょうぜ)包み・銀座包み・仲間包みなどがある。金の場合は包み金(きん)という。