ふみ‐と・む【踏み留む】
[動マ下二]踏んで足跡を留める。和歌では、多く「ふみ」に「文」を掛けて用いる。「春霞立ちながら見し花ゆゑに—・めてける跡のくやしさ」〈後撰・春下〉
ふみ‐ど【踏み所/踏み処】
「ふみどころ」に同じ。「行李やら、支那鞄やらが足の—も無い程に散らばって居て」〈花袋・蒲団〉
ふみ‐どころ【踏(み)所/踏み処】
足で踏む所。足を踏み込む所。踏み場。ふみど。
ふみ‐どの【文殿/書殿】
1 書物をおさめておく所。書庫。文庫。ふどの。 2 校書殿(きょうしょでん)の異称。
ふみ‐なら・す【踏み均す/踏み平す】
[動サ五(四)] 1 踏みつけて平らにする。「荒れたグラウンドを—・す」 2 道が平らになるほど行き来する。「大宮人の—・し通ひし道は」〈万・一〇四七〉
ふみ‐なら・す【踏(み)鳴らす】
[動サ五(四)]激しく踏んで音をたてる。「舞台を—・して踊る」→床を踏み鳴らす
ふみ‐にじ・る【踏み躙る】
[動ラ五(四)] 1 踏んでめちゃめちゃにつぶす。踏み荒らす。「花壇を—・る」 2 人の立場や考えを無視したり、体面・名誉などを傷つけたりする。「人の好意を—・る」
ふみにない【文荷】
狂言。主人に恋文を持たされた太郎冠者と次郎冠者が、竹に結びつけて担いでいくうちに、文を読もうと争い、破ってしまう。
ふみ‐ぬき【踏(み)抜き/踏み貫き】
とげ・釘などを踏みつけて、足の裏に突き刺すこと。
ふみ‐ぬ・く【踏(み)抜く/踏み貫く】
[動カ五(四)] 1 踏みつけて、穴をあける。「腐っている廊下を—・く」 2 釘やとげなどを踏んで足に突き刺す。「釘を—・く」