べん‐しゃ【弁者/辯者】
《「べんじゃ」とも》弁舌の巧みな人。能弁家。「あの国野と云う男は中々の—で」〈鉄腸・雪中梅〉
べん‐しゅう【便臭】
糞便(ふんべん)のいやなにおい。
べん‐しゅつ【娩出】
[名](スル)胎児を産み出すこと。「—陣痛」
べん‐しょう【弁証/辯証/辨証】
[名](スル)弁論によって証明すること。また、是非・善悪を弁別して証明すること。「シォペンハウエルの—したる仏法の教理」〈上田敏訳・海潮音〉
べん‐しょう【弁償/辨償】
[名](スル)人に与えた損害を、金銭または物品によって埋め合わせすること。「割った窓ガラスを—する」
べんしょう‐ほう【弁証法】
《(ギリシャ)dialektikē/(ドイツ)Dialektik》対話・弁論の技術の意。ソクラテスやプラトンでは、事物の本質を概念的に把握するための方法とされ、アリストテレスでは、真の命題からの...
べんしょうほう‐しんがく【弁証法神学】
《(ドイツ)dialektische Theologie》第一次大戦後、ドイツ・スイスを中心にK=バルト・ブルンナー・ブルトマンらによって唱えられ、思想界に大きな影響を与えたキリスト教神学運動。...
べんしょうほうてき‐ゆいぶつろん【弁証法的唯物論】
《(ドイツ)dialektischer Materialismus》マルクスとエンゲルスが1840年代にヘーゲルの弁証法とフォイエルバッハの唯物論を批判的に摂取して創始し、レーニン・毛沢東らが進...
べんしょうほうてきりせいひはん【弁証法的理性批判】
《原題、(フランス)Critique de la Raison Dialectique》サルトルの哲学的著作。1960年刊。マルクス主義を肯定しつつ、そこに構造的・歴史的人間学を取り込むことの必...
べんしょうほうてき‐ろんりがく【弁証法的論理学】
《(ドイツ)dialektische Logik》形式論理学に対し、ヘーゲルおよびマルクス主義における論理学。客観的実在および思考の弁証法的な運動・発展の法則を対象とする。