ほうろう【放浪】
岩野泡鳴の長編小説。明治43年(1910)刊行。北海道での放浪生活をもとに描いた長編五部作の一。
葛西善蔵の私小説。大正10年(1921)「国本」誌に発表。
ほうろうき【放浪記】
林芙美子の自伝的小説。第一次大戦後の東京で、職を転々としながらもたくましく生きる女の姿を描く。昭和3年(1928)から昭和5年(1930)にかけて「女人芸術」誌上で発表。映画化・舞台化もされた。
ほうろう‐きん【報労金】
1 人の労にむくいるための金銭。 2 遺失物法で、遺失物の拾得者に対して遺失者が支払う報酬。遺失物の価格の100分の5以上、100分の20以下。
ほうろう‐しつ【琺瑯質】
歯のエナメル質。
ほうろう‐しゃ【放浪者】
あてもなくさまよう人。
ほうろう‐びき【琺瑯引き】
琺瑯が焼き付けてあること。また、そのもの。
ほう‐ろく【俸禄】
俸と禄。給与。知行(ちぎょう)・扶持(ふち)・切米(きりまい)など。
ほう‐ろく【焙烙/炮烙】
素焼きの、平たい土鍋。茶や豆、塩などをいるのに用いる。また、胡麻(ごま)や茶をいる専用の器として、縁が内側にめくれて、柄のついた小型のものもある。ほうらく。
ほうろく‐ずきん【焙烙頭巾】
焙烙の形をした丸い頭巾。僧や老人が多く用いた。大黒頭巾。丸頭巾。ほうらくずきん。
焙烙(ほうろく)の一倍(いちばい)
《「一倍」は二倍の意》焙烙は割れやすいので、初めからそれを計算に入れて売価を倍にすること。掛け値をして売ること。