まえ‐びき【前挽き】
一人用の縦挽(たてびき)の大鋸(おおのこぎり)。近世初頭より明治時代まで製材に用いられた。
まえ‐びき【前弾き】
邦楽のうちの、弦楽器を伴奏とする声楽曲において、歌の始まる前に弾かれる楽器だけの部分。前奏。
まえ‐びけ【前引け】
⇒ぜんびけ(前引け) [補説]「まえびけ」と読むのは誤り。
まえ‐びろ【前広】
以前。前々。多く「に」を伴って副詞的に用いる。「—に手形せうために呼びにやった」〈浄・女腹切〉
まえ‐ピン【前ピン】
写真で、ピント(焦点)が被写体より手前にずれていること。⇔後(あと)ピン。
まえ‐ぶね【前船】
《「まえふね」とも》江戸時代から明治時代にかけての歌舞伎劇場の観客席で、2階正面桟敷の前面に張り出して作られた席(引船(ひきふね))の最前列。本船(ほんぶね)。
まえ‐ふり【前振り】
1 前方向に振ること。特に、体操競技などで、前方向に体を振ること。 2 本題に入るきっかけとしての話。前置き。「天気の話を—にする」 3 「前振り込み」の略。→先振り込み
まえ‐ふりこみ【前振(り)込み】
「先振り込み」に同じ。前振り。
まえ‐ぶり【前振り】
元服前の男子の、前髪をつけた姿。「あったら—を惜しきは常の人ごころ」〈浮・伝来記・八〉
まえ‐ぶれ【前触れ】
[名](スル) 1 前もって知らせること。事前に通告すること。さきぶれ。「—してから訪ねる」 2 何か事が起こるのを予想させるような出来事。前兆。「大噴火の—」