ごじょく‐ぞう【五濁増】
仏語。時がたつにつれて五濁の度合いが高まること。
ごしちにち‐の‐みずほう【後七日の御修法】
《真言宗では御修法を「みしほ」とよみならわす》正月8日からの7日間、天皇の安穏・国家の繁栄・五穀の豊作などを祈って、宮中の真言院で、東寺の長者を導師として行われた真言の秘法。承和元年(834)空...
ごしん‐もじ【御親文字/御心文字】
《「ごしん」で始まる語の後半を略して「文字」を添えたもの。近世女性語》 1 (御親文字)「御親切」をいう。「勿体なや、—の御なさけ」〈逍遥・桐一葉〉 2 (御心文字)「御心中」「御心配」などをい...
ごじ‐いん【護持院】
東京都千代田区神田錦町にあった真言宗の寺。元禄元年(1688)徳川綱吉が湯島の知足院を移したのに始まる。開山は隆光。幕府の祈願所となったが、享保2年(1717)焼失。寺名を音羽の護国寺本坊に移し...
鐺(こじり)が詰(つ)ま・る
《鐺が詰まると刀の抜き差しがならなくなるところから》借金の払いができず動きがとれなくなる。「当たる所が嘘八百、いかう—・ってきた」〈浄・冥途の飛脚〉
こせ‐は【巨勢派】
巨勢金岡(こせのかなおか)に始まる画家の家系。代々宮廷の絵所の中心的位置を占め、大和絵の発展に重要な役割を果たした。鎌倉時代以降は奈良興福寺に赴き、絵仏師として室町時代まで活躍。
こころ‐ゆるび【心弛び】
1 気持ちが緩むこと。油断。「夜昼おはしますめれば、ある人々も—せず、苦しうのみわぶめるに」〈源・少女〉 2 気持ちがくつろぐこと。気が安まること。「世に—なく憂しと思ひつるを」〈かげろふ・中〉
こぞ・る【挙る】
[動ラ五(四)] 1 残らず集める。「精鋭を—・る」 2 ことごとく集まる。残らずそろう。→挙(こぞ)って「音に聞こゆる為朝(ためとも)見んとて—・り給ふ」〈古活字本保元・上〉
こだい‐こ【古代湖】
おおむね10万年以上にわたって存続している湖。世界中で20か所ほどしかなく、バイカル湖、ビクトリア湖のほか、日本では琵琶湖が知られる。いずれも湖の環境に適応し、独自の進化を遂げた固有種が多く見ら...
こぞめ‐づき【濃染月/木染月】
《木々が色濃く染まる月の意から》陰暦8月の異称。《季 秋》